ロシアやウクライナが主要である小麦・原油の価格が上昇

ロシアによるウクライナ侵攻の悪影響は様々なところで出てきていますね。
その中でも一般の方々に直撃してしまっている悪影響が小麦や原油の大幅な価格上昇です。
農林水産省は3月9日に輸入小麦の輸入価格を主要5銘柄平均で発表しましたが、なんと前期よりも17.3%も上昇したとのことで、驚いた人が多かったでしょう。

実際によく行くパン屋でも小麦が世間話をすると、小麦の話ばかりで料金をどうするのかとかサイズをどうするのかと頭を悩ましているのです。
もちろん、小麦の影響はパン以外にも出てきており麺類などの食品も大幅値上げすることが予想されます。
元々北米が乾燥や高温などの異常気象が発生してしまったことで小麦不足になっていたのですが、今回のロシアのウクライナ侵攻の悪影響によりさらなる価格高騰になってしまいました。

小麦は基本的に輸入に頼っている

日本で飽和しているとよく表現されている食品の多くは輸入によって成り立っています。
その筆頭が実は小麦だったのです。
そもそも小麦における国内消費はなんと約9割が輸入だったので、輸入減の影響は直撃してしまいます。
このままでカップラーメンやパンも気軽に食べられない世の中になってしまう可能性すら出ています。

供給不安になるリスクもある

先ほど述べたように小麦における国内消費はなんと約9割です。
さらにこの戦争は長期化することも予想されておりロシア側が侵略を諦めないかぎり終わらないでしょう。
世界市場もロシアからの輸入に頼ってきた部分があるため大きな影響がありますが、長期化することで先細りになっていた貿易取引や金融取引からロシアに依存しない世界に変わっていくといった考え方もあります。

確かにそういった世界に変わることは予想しやすいのですが、変わったところで戦争が終わらなければ小麦の供給不足は終わりませんし、安定供給からはほど遠いです。

原油価格の高騰も影響している

こういった小麦価格の高騰はそもそも原油価格が高騰していることも原因だったのですが、戦争が始まったことでさらに高騰しています。
原油価格の推移を見てみると2020年5月頃から右肩上がりで急上昇を続けておりいつまでも上昇しています。
そもそも、ロシアはアメリカやサウジアラビアに次いで石油1日当たりの生産量が3位の国であり、そこからの輸出がストップしたのなら価格が高騰し続けるのもどうしようもないですね。

原油価格が減少しない限り、輸出と輸入のコストも向上し続けることになりますしあらゆるガソリンで動いている物の費用も高騰し続けるのでいつ安くなるのか見通しは立てにくいです。
戦争による悪影響は長期化することでさらに表面化することが予想されており、手軽な価格でいつも通りに楽しめるパンが手に入る時期も予想しにくくなっています。

ウクライナショックが続いている
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